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5月, 2020の投稿を表示しています

【コラム】ネズミ講

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●ネズミ講 ネズミ講、という悪徳商法を、殆どの方は耳にしたことがあるかと思います。これは、何も主にネット上によくある詐欺という訳ではなく、ネットの普及以前から存在した商法ですが、ネットがきっかけで被害を被ることになった例が多いので、このサイトにて紹介しようと思いました。 実際、ネズミ講の勧誘メールを受け取った方も多いのではないかと思われます。検索サイトで、「マネーゲーム」とか「スーパーマネーシステム」とかいう単語で検索すれば、ネズミ講組織がたくさん見つかるでしょう。 さて、ネズミ講とは何か、を簡単に説明すると、自分がある団体に入会金を払って入会し、自分が会員を勧誘するごとに、自分の所へお金が入ってくる、というシステムの事です。 このシステムは、会員が無限に増殖することを前提としており、ネズミが子を大量に産み、その子ネズミが孫ネズミを大量に産み、ネズミが大量に増殖していく様に例えて、ネズミ講と名付けられました。 ●必ず破綻するシステム 例えば、自分がそのネズミ講団体に入会するには、入会金100000円を支払うが、自分が1人会員を獲得すると50000円を取得でき、その自分が勧誘した会員が1人会員を獲得すると10000円を獲得できるシステムだったとしましょう。 そして、自分は5人の会員を獲得し、その会員もそれぞれ5人を獲得できたとします。 自分が獲得した5人で、5人×50000円=250000円 自分が獲得した5人がそれぞれ5人獲得し、5人×5人×10000円=250000円 合計250000円+250000円=500000円となり、100000円の入会金で500000円の収入が得られる事になります。 しかし、このシステムは必ず破綻する事となります。それは、あくまでこのシステムは会員が無限に増殖することを前提にしており、けれども、人間の数は有限であり、そこに全ての人が利益を得られる事に矛盾が生じるからです。 仮に、1人が5人を獲得できたとすると、 1位 5人 2位 5人×5人=25人 3位 25人×5人=125人 4位 125人×5人=625人 5位 625人×5人=3125人 6位 3125人×5人=15625人 7位 15625人×5人=78125人 8位 78125人×5人=390625人 9位 390625人×5人=1953125人 10位 1953125人×5人

【コラム】マニュアル詐欺

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●マニュアル詐欺 皆さんは、ネットを眺めていて 「[PR]簡単に月50万以上の収入が!」 こんなテキストリンクを目にした事はありませんか?そして、リンクをクリックしてみると、やたら大きい字体が目立つ、なにやら大金を得た成功談やマニュアルの宣伝が載っているページが現れた事はありませんか? たとえば、こんなページです↓     私の作ったサンプルページですクリックしてください こういう、ネットビジネスで成功するための、マニュアル本の宣伝は、ネット上ではあきれるくらい散乱しています。 しかし、この種のマニュアル本は、100%詐欺、あるいはその値段に見合うほどの情報が掲載されてないと思ってください。 ●マニュアル本の実際は? この種のマニュアル本の宣伝に、よく出てくる文句を列挙します。 「先着++名」「特別価格」「短期間で稼げる」「確実に稼げる」「簡単に出来る」「初心者でも出来る」「詐欺ではありません」「違法ではありません」「ブラック、インチキではありません」「リスクはありません」「貴重な情報です」「買わないと後悔します」「人生が変わります」「あなたのやり方は間違っています」「続々と成功者が出ています」 さて、こんな営業文句に誘惑されて、特にお金に困っている方などは、ついこの高価なマニュアル本を買ってしまう訳ですが、このマニュアルを購入することで、大金を掴む事が出来るのでしょうか?答えはほぼ100%不可能です。 そもそも、このマニュアル本には、どんな内容が掲載されているのでしょうか? ネットの宣伝には、ただ「ネット関係のビジネス」としか説明されてないか、あるいはアフィリエイトの為のブログやメルマガの作り方、ノウハウや、情報ビジネスのやり方などを解説したマニュアル本だと、漠然とした説明しかなされてません。 しかし、中身はというと、普通に本屋で1000円くらいで売っているビジネス本と何も変わらない内容だったり、あるいは、あるネットビジネスの成功者の、成功例とその手法が載っているだけで、その成功者と同じ事をしたところで、稼げる保障など無いのです。 結局、本屋で1000円程度で買える本を、数万円で買う、という結果になるだけのことなのです。 また、内容に満足しない場合、90日以内に稼げなかった場合、商品の金額の全額を返金します、などと契約書に記載されていたとしても、いろいろなやり口で

【コラム】ワンクリック詐欺

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●ワンクリック詐欺 リンクをクリックしたら突然、有料会員登録したとの画面が表示された・・・。 ネット初心者の方にとって、ネット上で一番恐ろしい罠の一つがこの「ワンクリック詐欺」かと思われます。 実際、「インターネットは怖いもの・・・」という先入観を持っている方達は、「インターネットというものは、突然ポルノ画像が出てきて料金を取られたり、知らず知らずのうちに有料サイトに会員登録されたりする事がある」こんな考えを持っているのではないでしょうか。そんな考えを抱かせる原因をつくったのはワンクリック詐欺によるところが大きいのだと思います・ しかし、ワンクリック詐欺は決して恐ろしいものではありません。「決して恐ろしいものでは無い」と知っていれば、まったく恐るるに足らないものとなるのです。 この記事では、ワンクリック詐欺はまったく怖いものではないということを、皆さんが納得出来るよう説明したいと思います。 ●ワンクリック詐欺の手口 ワンクリック詐欺とは、サイトの文章や画像をクリックすると、突然「サイト登録完了しました」というような内容のウェブページが表示され、一方的に契約が成立された事にされて、多額の料金の支払いを請求される詐欺行為です。 例えばこんなページです→ サンプルページクリック ワンクリック詐欺のウェブページへと誘導するリンクが設置される場所として多いのが、アダルトサイト、出会い系サイトのトップページです。「入場する」や「ENTER」、また、「18才以上ですか?」という文章が記載されているページなら「YES」のボタン、これらのリンクをクリックすると、ワンクリック詐欺へのページへと誘導されます。 他にもスパムメールに記載されているURLや、掲示板にワンクリック詐欺のURLが貼り付けてある場合もあります。悪意のある人間が、ワンクリック詐欺のURLと知りながら書き込んだのです。 ワンクリック詐欺の恐ろしい点は、そのページに、サイトにアクセスした人のPC・ネット環境の情報が表示され、その情報から個人を特定できるという脅迫文が記載されている点にあります。 ワンクリック詐欺のウェブページには、サイトにアクセスした人の、登録日(アクセスした時間)、IPアドレス、プロバイダ情報、OSの種類、ブラウザの種類、メールアドレス(スパムメールに記載されたURLからアクセスした場合)等が表示されて

【コラム】在宅ワーク詐欺 2ページ目

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●詐欺なのはどんな場合か? この記事では、在宅ワークにちなんだ詐欺行為の手口を解説したいと思います。 在宅ワーク詐欺の典型的なパターンとして、次のような例を紹介します。 「ある日、主婦のAさんのもとへ、一本の電話が掛かってきました。その電話の内容は、『現在、当社ではパソコン入力の仕事を在宅で引き受けてくれる人を募集している。そこで、Aさんは信頼できる方だと信じて勧誘の電話をさせていただいた』との事でした。 そして以下のような説明を受けました 初心者でも簡単に出来る仕事で、時給に換算して1000円以上の収入がある 仕事は、多くの企業から発注があり、仕事が途絶える事は無い 仕事を斡旋する条件として、自社の試験に合格してもらう必要があるが、簡単に合格できる 試験合格のための教材と、実務のためのPC付属部品と、CD-ROM、合わせて50万程掛かるが、すぐに元は取れる 当社のスタッフがいつでもサポートするので不安は無い Aさんは、50万の初期費用は高額のため、ためらいましたが、ローン返済にすれば収入のほうが大きいから毎月の家計への負担は無い、と説得され、Aさんは最近、家の経済状況が苦しく、結構暇な時間を持て余していたこともあり、契約することにしました。 そして、Aさんは試験合格のために勉強しましたが、その試験はあまりにも難易度が高く、何度チャレンジしても合格できず(業者の用意した教材の勉強だけではとても合格できるものではない)、スタッフに、最初の簡単に合格できるという説明と話が違う、と訴えても、努力が足りない、といようなことしか言わず、しまいにはこれは合格させないための試験なのではないか、という気すらしてきて、結局諦めてしまいました。 そして、残ったのは毎月のローンの返済のみという結果に終わってしまいました。」 こんなような事例が、世間では「内職商法」などと呼ばれる、詐欺手口の典型的な例です。お金を稼ぐのに、まずお金を払わなければならない、というのがすでに不自然な事なのです。 ●資格を取って欲しいと言ってきたら 在宅ワーク斡旋業者が、資格を取得しないと仕事は与えられない、資格を取得すれば多くの仕事を提供する、との条件を提示してきたら、慎重に考えてください。在宅ワークには、資格は必ずしも無ければならない訳ではない、というのは前にも述べた通りです。 結局の所は、詐欺業者は、仕事の

【コラム】在宅ワーク詐欺 1ページ目

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●在宅ワーク詐欺 ネットを眺めていると、「在宅ワーク」という言葉を目にすることがあるかと思います。「在宅ワーク」と同類語に「内職」「SOHO」などがありますが、厳密に言うと意味が違ったりもします。言葉の解釈は曖昧ですが、ここでは「主にPC・情報通信機器を使用する在宅形態の仕事」という意味の言葉だととらえてください。(在宅ワーク=ネットビジネスではありません) どのようにして在宅ワークの仕事に就くかは、条件・職種によって様々でしょうが、その情報を調べるのに一番よく利用されるのはネットだと思われます。事実ネット上にはたくさんの在宅ワークに関する情報が掲載されています。 そして、その中には、健全な企業の在宅ワーク求人ももちろんありますが、在宅ワーク斡旋業者のふりをした、詐欺目的の求人も多いのが現状です。 「空いた時間を活用できる」というのが在宅ワークのメリットの中でも一番大きい部分で、育児の都合などで会社に勤めることができない主婦の方に特に人気が高いようです。 自分や家族の生活を豊かにしたい、自分のまだ気付いていない才能を見出したい、暇な時間を持て余している、なんとなくカッコよさそう、在宅ワークを始める動機は動機は人それぞれでしょうが、そうした人々のやる気をターゲットにした詐欺はネット上に蔓延しています。 「時給に換算して2000円」等の、宣伝に惑わされて、パートに出るより得だと考えてしまう人がいますが、そういった高収入を得るにはそれなりの努力が必要なのは言うまでもありません。詐欺業者の宣伝広告を鵜呑みにして、高額の教材費や登録料を取られたのに、結局仕事は出来なかった、という被害は非常によくあることです。 この記事では、そうした「内職商法」「在宅ワーク商法」などと呼ばれるネット上に多く蔓延している在宅ワークに関する詐欺についての情報を掲載したいと思います。 ●どのような職種がある? 在宅ワークと一口に言っても、パソコン初級者の方でも出来る単純作業的なものから、専門の知識と経験が必要とされるものまで、その職種は幅広くあります。 ここでは、その中でも比較的メジャーなものを紹介・解説したいと思います。   *テープ起し 在宅ワークの中でも一番人気が高い職種です。 仕事内容は、テープ・MDなどに録音された、対話や講演会などの音声を文章に起こす作業です。初期投資として、音声を記録し

【コラム】少額訴訟詐欺 2ページ目

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●対応策は? あなたの元へ送られてきた書類が、本当の裁判所からの通知と判明したならば、あなたは訴訟の被告人になっているということであり、対応策を考えなければなりません。 先ほども申し上げましたが、あなたが小額訴訟の被告人になっている以上、無視することはできません。裁判に出頭しなければ、あなたの敗訴となり、そもそもが架空の請求であったとしても、あなたは原告(業者)の請求通りの金額を支払う義務を負うことになってしまいます。 ●本当に詐欺なのか? さて、それに対しどう対応するかですが、まずはこの訴訟が架空のものなのかどうかを見極めなければなりません。 実際のところ、近年はネット、クレジットカードの普及もあり、有料サービスを利用する際にも、正式な契約書を交わさずとも、簡単に契約を結ぶことができ、普段よくネットを利用し、特にネットサーフィンで遊ぶことが多い方ならば、業者から突然請求が来たとき「ひょっとしてあの時の・・・」と考えてしまうこともあるかと思われます。 架空請求とはこの「ひょっとしてあの時の・・・」の心理をついた詐欺だと言っても構わないと思いますが、あなたが正式に被告人になってしまっている以上、相手の出方を伺う、というような悠長な事はできません。裁判の日は迫っているのです。 訴訟の内容は、個々の場合によって違いますし、私は法律の専門家ではないので、業者の訴訟が架空のものかどうかを見極めるには、これこれこうしたらいい、と言う事はできません。ですから、あなたが正式に訴訟の被告人になっているのであれば、弁護士や司法書士に相談することを薦めます。市役所や区役所で行っている法律相談や、弁護士会が開いている法律相談センターなら、相談料も無料の所もあるかと思われます。 ●架空請求に対する対応策 業者側の請求が、架空のものであり、相手側は証拠も用意できないはず、と確信できるならば、すなわち、あなたのほうに非は無く、完全な詐欺であるならば、あなたのとるべき手段として、以下の2つのお勧めします。  *小額訴訟裁判に出頭する 堂々と裁判に出頭し、無実を主張する方法です。 悪質業者が遠方の簡易裁判所を指定していた場合、近くの簡易裁判所への移行申請を行い、最寄の裁判所への出頭で済むようにしてもらいましょう。 業者側の請求が架空のものであるならば、結局、何の証拠も提出できないので、あなたの勝訴と

【コラム】少額訴訟詐欺 1ページ目

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●少額訴訟詐欺 皆さんは、小額訴訟という制度をご存知でしょうか? この制度は、金銭トラブルの中でも、特に小さな案件を、簡単に、迅速に裁判所を利用して、解決しようとする目的でつくられた制度です。 この制度は、ネット上の金銭トラブル、ネット犯罪への対抗手段としても非常に便利なものなのですが、この制度を悪用した詐欺行為が存在します。 この詐欺の恐ろしいところは、放置することができない、という点です。 通常の架空請求ならば、無視しておけば大抵は業者側が手を引いて終わりです。しかし、この小額訴訟詐欺は、放置すれば、あなたに何の落ち度がなくとも、法的な強制力をもって、あなたに業者の要求通りの金額を支払う義務が発生してしまいます。 裁判所を利用した、極めて悪質で迷惑な詐欺手口なのです。 ●少額訴訟とはどんな制度? 少額訴訟とはどんな制度なのか簡単に説明します。 少額訴訟は平成十年にスタートした制度で、少額の金銭トラブルを、簡単に迅速に裁判所を利用して解決するというコンセプトで始められた制度です。 通常の民事裁判だと弁護士を立てる必要があったりして、手続きが非常に面倒で費用も掛かってしまいます。よって、1000万を回収しようと民事訴訟を起こすことはあっても、10万の為に(たとえば知人に10万貸したが返してくれない等)、訴訟を起こす気にはなれない人が多いでしょう。 しかし、それでは、少額の損害を被った人の権利は守られなくなってしまいます。そこで、60万以内の案件に限り、簡単に裁判所を利用できる少額訴訟制度が始まりました。 この制度はまだ始まったばかりで日が浅く、日本ではあまり定着していませんが、ネットでの金銭トラブルが今後も増加することを考えると、この制度の利用者数は今後も増加していくものと思われます。 ●少額訴訟の特徴 少額訴訟で扱う案件は60万以下の金銭の請求のみです。「会社を解雇されたが、不当解雇であるため取り消しを求める」といったような訴えはできません。また、金銭のみといっても「貸した金を返してほしい」「サービスを利用した代金を支払ってほしい」というような金銭の損害から始まった事件だけでなく、「暴力を受けたから、その慰謝料を要求する」という場合も、金銭の請求なので、少額訴訟を利用できます。 少額訴訟は、裁判所を気軽に迅速に利用できる為の制度であり、基本的に裁判は一回の審理のみ

【コラム】フィッシング詐欺

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●フィッシング詐欺 フィッシング(phishing)とは、悪意のある第三者が、金融機関(銀行やクレジット会社)や会員制webサイト、有名企業などを装い、「サービスの有効期限が近づいています」「情報確認のため、情報の再入力をお願いします」といったようなもっともらしいメールを送りつけ、住所、氏名、銀行口座、クレジットカード番号などの個人情報を騙し取る、詐欺行為です。 本物のウェブサイトを装った偽のウェブサイト(フィッシングサイト)へのリンクをメール内に貼り付け、そのリンクからフィッシングサイトへと誘導し、そこで個人情報を入力させる手口が一般的に使われています。 具体例を上げると次のような例です 「Aさんは、とあるネットオークションをよく利用していました。 ある日、ネットオークションからID・パスワード等の登録情報を、確認のため再入力して欲しい、という内容のメールがAさんのもとに届きました。Aさんは、メール内のURLリンクをクリックし、入力情報画面に進み、そこでサイトからの指示通りに情報を入力しました。 しかし、Aさんが情報を入力したサイトは、実は実在のサイトに見せかけた偽者のサイトだったのです。情報を入力した画面は、第三者が作成した偽画面であり、ネットオークションとは何の関係もありません。 そしてこの犯人は、Aさんから騙し取ったID・パスワードを利用して、Aさんになりすまして出品する、等の反抗を重ね、Aさんに被害が出てしまいました。」 フィッシングは金融機関を騙ったものが多いのですが、上の例のような取得したログイン情報を用いて実体の無い架空出品を繰り返し、代金を振り込ませお金を騙し取る「オークション詐欺」も発生しています。 銀行やクレジットカード会社などのIDで無いのなら、知られたとしても大した害は無い、と楽観的に考える人もいるようですが、それは大間違いであり、架空請求詐欺や成りすましによる詐欺などに利用され、多重に被害者になってしまう、または間接的に加害者になってしまうケースもあり、注意が必要です。 ●フィッシング予防策 フィッシング詐欺の被害に遭わないための対策を紹介致します。 フィッシングを防ぐ上で、基本的な考え方としては、細かいことでもキチンと確認する、という事だと思います。さほど、難しい事をしなくても、フィッシングは防げるものだと思います。 具体的には、以下の